Art Morpho アートモルフォ

シャングリラ

2022年12月

今回は、先月下旬から今月の初めにかけての丹波の紅葉の名所に行ってきましたのでご紹介したいと思います。
最初は常龍寺の大銀杏です。最初の写真の谷のふもとの紅葉が綺麗なところがお寺の境内で、山の中腹の黄色いところが大銀杏です。山を見上げただけで躊躇していましたが、今年は意を決して登りました。境内の手前から山道を登ること1キロ余り、登るにつれ、急坂になり、最後は息も絶え絶えに何とかたどり着きました。
地元では「乳の木さん」と呼ばれているように、枝から乳房のような突起がいくつも垂れ下がる巨木は一見の価値はあると思います。老体には厳しいですが、一度トライをお勧めします。
もう一つは中心地からも近い「高山寺」。こちらは場所柄、行楽客も多く敬遠していたのですが、雨降りで時期も少し過ぎていたので、行ってみました。案の定、人はほとんどいなく、赤い紅葉の絨毯の参道を楽しみました。 丹波には他にも「高源寺」や「円通寺」など紅葉の名所がいくつも有りますので、来年は一度丹波の紅葉巡りなどいかがですか。
さて、先日には今季一番の寒さで、わが家の池も初氷が張りました。早いものであっという間に一年が過ぎ去ってしまいます。果たして今年は何をしたのか、今年も去年も分からなくなってしまう今日この頃ですが、私も老体に鞭打ってもう少し頑張りたいと思っています。
皆様、良いお年をお迎えください。

2022年11月

10月の末にたくさんのキノコが生えてきました。毎年生えてはくるのですが、今年のように大発生するのは初めてです。友人に写真を送ると「ハタケシメジで食べられる」というし、自分でもネットで調べ、恐る恐る少し食べてみました。特に体調に変化はなく、翌日も少し食べては様子を見ました。三日目からやっと味わえるようになり、歯ごたえがシャキシャキとした食感でやっと食用キノコとして認めました。わが家に新たな食材が加わりました。良い子の皆さんは真似をしないでください。
朝露に濡れるシジミチョウ。オオアオイトトンボのペア。朝夕がすっかり寒くなって来たので見られるのもあとわずかでしょう。
今月は皆既月食と天王星食が見られると、話題になっていて、私も頑張ってみました。私のデジカメではこれが限度ですが、皆既月食になった右の写真の左下に小さな小さな点が見えますか。それが天王星です。私も写真で確認できました。肉眼では無理。

2022年10月

猛暑から一転、急に涼しくなってきました。そんな折、どこからともなくキンモクセイの香りがわが家に届いて来ました。わが家にキンモクセイはないので、どこからかと気になっていましたが、工場と耕作地との生け垣がキンモクセイと初めて知りました。よく庭木として見る1~2メートルのキンモクセイとは比べ物にならないほどの巨大なキンモクセイが、並木となっていました。これだけ大きな木々が満開ともなれば、かなり離れたわが家にもその香りが届くわけだと納得しました。
久し振りにモンキアゲハがやって来てくれました。年に1、2度見かけますがなかなか写真に納まってくれる機会はありませんでしたが、今回何とか撮影できました。その後、カラスザンショにそれらしき幼虫を見つけましたが、果たして、モンキアゲハかクロアゲハか、私には判別付けかねます。それに最近の冷え込みで、果たして蛹まで行きつけるか心配なことです。

2022年9月

うれしいお知らせが2件。スッポンが孵化してくれました。そして、6月に上陸していったアカガエルが立派に成長した姿を見せてくれました。
十円玉ほどの甲羅の大きさなのに、一人前の面構え。めちゃくちゃ可愛らしい姿です。腹側が赤いことを初めて知りました。いつまでこの赤色や黒斑は残るのでしょうか。黒斑の無い個体もいるし、知らなかったことばかりです。しばらくは我が家の住人になっていただきましょう。
アカガエルはクヌギにカブトが来ていないか探している際に、偶然見つけました。この体色は保護色なのだと再確認しました。しかし、スマートな体形、美しい顔立ち。トノサマガエルのアホ顔とは比べ物になりませんね。
ノシメトンボがポーズをとってくれました。残暑がまだまだ続いていますが、秋ですね。

2022年8月

猛暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。地域によっては、豪雨による被害もあり、追い打ちをかけるようなコロナ禍。気を付けてお過ごしください。
先月の下旬ですが、河原を見回っていたところ、なんとスッポンが産卵していました。今年の6月にイシガメが産卵していた場所から数メートルしか離れていない場所でした。この一帯は亀たちの産卵場になっているようです。イシガメにしろ、スッポンにしろ、私はもっと流れのない淵のようなところが生息場所と思っていましたが、適当な産卵場所が無かったのか、浅くて流れのある場所で出会えたのは意外でした。
産卵後、掘ってみると1.5センチくらいのまん丸の卵がかなりの数産み落とされていました。10個ほど頂き、わが家のイシガメの産卵ケージの中に埋めてみました。孵化が楽しみ。また扶養家族が増えてしまいそう。
カラスウリの花を見に行きました。わが家に植えたカラスウリはまだまだ小さくて、花が咲くどころか、雑草に負けて消えてしまいそうです。 去年、わが家のトラップに来た、極小のヒラタクワガタのペアから今年は通常サイズのペアが出てきてくれました。カブトムシも順調に羽化してくれていますので、カブト、ヒラタの楽園が出来そうな予感。
スッポンを私が食べたのではないかとお疑いの方がいるかと思いますが、ちゃんと川へお帰り願いました。ご安心を!

2022年7月

早々と梅雨が明け、長い夏と思いきや、戻り梅雨でしょうか、鬱陶しい日々が戻ってきました。ここ丹波山地は湿った大気が山にぶつかり、しばしば天気が急変します。真っ黒な雲の塊が凄まじい雷鳴と共にやって来ました。今回は、わが家をかすめて京都、福知山方面へ移動していきましたが、今月だけでも2度ほど短時間ではありますが豪雨に見舞われました。
さて、夏恒例の樹液に集まる虫たちです。アキニレの樹液を求めて集まって来た面々です。初めての来客がこのカエル。アマガエルのように見えますが、黒いアイラインがありません。
モリアオガエルではないでしょうか。去年わが家で育っていった生き残りならうれしいのですが。シュレーゲルアオガエルかもしれませんが、樹液に来る虫を狙っている逞しさ、モリアオガエルにして下さい。ミヤマカミキリも我家初見参です。そろそろカブトムシやクワガタが出現してきます。それまではカナブンやゴマダラチョウの天下です。

2022年6月

今月に入り、ようやくアカガエルも上陸し始めました。わが家の住人になってくれたら嬉しいのですが、周りは巨大なトノサマガエルの領地なので無事に残ってくれることを祈るばかりです。今年は、隣の川から盛んにカジカガエルの声が聞こえてきます。以前は非常に少なかったのですが、最近大きな出水がなかったことも影響があるのでしょうか。ともあれ、「声はすれども姿は見えず」でしたが、今年初めて私の前に現れてくれました。
河原で初めてイシガメの産卵に出くわしました。残念ながら私に気づいて産卵をやめてしまいましたが、またどこかで産んでくれるでしょう。ごめんなさい。
我家周辺の羽の黒いトンボはハグロトンボとばかり思い込んでいましたが、アオハダトンボでした。雌に白点があるのが特徴です。両方ともいるのかもしれません。あまり興味がないと、見ているようで見ていませんでした。ちゃんと調べておきます。

2022年5月

先日、コウノトリの来訪で急遽アップしたので今月は二度目のシャングリラです。
エノキから何やら危なそうな幼虫が降りてきて、何の幼虫かと思っているさなかに脇のスダチの葉にその幼虫の前蛹を見つけました。なんとタテハチョウの仲間のヒオドシチョウではありませんか。エノキの新芽が大きくならないときに探していれば、卵塊か、幼虫の群体を見つけられていたのにと後悔。わが家では何年か前にクワガタの吸蜜台に一度来たことがあるだけです。クヌギの若葉に、これも私の好きなウンモンスズメが止まっていました。よく見ると葉の裏側にもう一頭いるではありませんか。腹部の膨らみ具合から、手前が雌で、向こう側が雄のようです。今年は何かと大発生の予感。
池に、お約束のクロスジギンヤンマが産卵に来てくれています。普通のギンヤンマはペアがつながって、産卵しに来るので雌雄を見ていますが、クロスジギンヤンマは雌だけで産卵に来るので雄を見たことがありません。ブルーの美しい雄を見てみたいものです。そのブルーですが、池にたくさんいるクロゲンゴロウの中にブルーに光る個体を見つけました。標本にしたいという欲求がわいてきましたが、そのまま見守ることにしました。年老いて、やっと性格が丸くなってきました。

2022年5月(臨時掲載)

今月のトピックはなんと言ってもこの写真でしょう。我家のすぐそばの電柱にコウノトリが来てくれました。豊岡の「コウノトリの郷公園」が近いので、いつかはコウノトリがやって来ても不思議ではないと思っていましたが、いざやって来ると興奮してしまいました。よくトビやカラスが止まる電柱ですが、その存在感、大きさ比較になりません。惚れ惚れする姿です。カッコイイ!ちなみに、5月11日の10時30分ごろです。
足環を確認したくて、パソコンを駆使して何とかここまで拡大してみました。右足は赤、青。問題は左足の緑の下です。明確には分かりませんが、かすかに黄色の断片があるような気がします。一応、これで検索すると、去年、徳島県鳴門市で生まれた、雌の個体のようです。このような検索システムを公開してくれているコウノトリの郷公園に感謝。
まだ一歳のお嬢さんコウノトリが、意外にも、はるばる瀬戸内海を越えてやって来てくれたことに、何とも嬉しい気持ちでいっぱいです。
今月のシャングリラの報告はまた後程。とりあえず、コウノトリ情報でした。

2022年4月

アカガエルの卵塊をやっと見つけました。去年、山から流れ出ている側溝の集水桝の中で親ガエルを見つけていたので、その周辺を探して、やっと見つけました。アカガエルの産卵は早いと聞いていたので、2月の中頃から探していましたが、実際に見つけたのは3月半ばでした。卵塊の中には未受精卵と思われものもありましたが、十分な数のオタマジャクシが確保できました。
ジャコウアゲハのサナギもスダチの枝で発見。その根元では小さなアゲハチョウが羽化していました。スミレを撮っていたら、偶然ツマグロヒョウモンの幼虫が映り込みました。日向ぼっこでもしているのでしょうか。
オオバギボウシの株が大きく育ち、せっかくなので食べてみました。ウルイと呼ばれ、食べられる野草としてクセもないとのことで、茹でて頂きました。少しぬめりがありましたが、クセもなくむしろ野草としては物足りないぐらいでした。

2022年3月

中旬になり、先日までの寒さが嘘のような暖かさです。まだ寒の戻りはあるでしょうが、春はどんどんやって来ています。
ネコヤナギの花にはミツバチがやって来て盛んに花粉を集めていますし、川ではイシガメが顔を見せてくれました。まさに啓蟄の候ですね。
春の野草たちも今を盛りと咲いてくれています。良い季節ですね。しかし、あれもこれもと、やらなくてはいけない作業も出てきて、そろそろ忙しくなってきます。

2022年2月

今冬は雪が多いいですね。去年の暮れから、何度目の積雪でしょうか。数日で融けてしまうので、雪景色を楽しんでいますが、北国の人々の、雪かきの大変さも少しは体験できます。
イラガのサナギを柿の木で見つけました。イラガの仲間は色々いるのですが、わが家ではイラガは少数派。ちょっと何だか分かりにくいと思いますが、クリオオアブラムシの卵塊です。
名前の通り栗の木にびっしりと産み付けられていました。クロオオアリとクリオオアブラムシの共生関係が夏場には見られますが、今回はあまりの多さに、卵のうちに削除させていただきました。テントウムシのことも考えて、小さな卵塊は残してあげました。
イソヒヨドリがわが家をテリトリーにしたようで、毎日来ています。時期が来て囀るようになるといいのですが、困るようなところに巣は作らないでくださいね。
寒い寒いと言っていますが、春は確実に近づいています。フクジュソウの最初の一輪です。

2022年1月

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
丹波地方も年末から年始にかけて雪に見舞われ、すっかり雪化粧となりました。
童心に戻って雪ダルマを作ってみました。いざ作ってみると、顔の部品がなかなか見当たらなくて、かなりシュールなダルマさんになりました。
雪の上には何かの獣足跡。イタチでしょうか。サンザシの実は鳥たちに食べられる事もなく雪の中で赤い実を付けていました。

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