Art Morpho アートモルフォ

コレクション

挿絵:博物画

TABLEAU ENCYCLOPEDIQUE ET METHODIQUE   PARIS 1788

 久し振りに博物画をご紹介します。百科事典の魚類編です。この本は百科全書を編集するとともに啓蒙思想を広げ、フランス革命へと進むこととなったあの有名な「百科全書」。その百科全書の魚類編にも携わったボナテールが著した本です。
 パリの古書市で見つけましたが、背表紙も無く、バラバラになる寸前といったボロボロの状態でした。店主曰く、中身はコンプリートとだと言い張り、値段交渉に四苦八苦したのを覚えています。私の蔵書の中でもピカイチのボロ本ですがお気に入りの本でもあります。
 発行年を見て頂きたい。1788年。翌年はまさにフランス革命の年。革命を乗り越えて我家までたどり着いたのです。少々ボロでも大切にしてあげないと。

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THE FISHES OF THE BRITISH ISLANDS  LONDON (1877~78)

 久しぶりに博物画をご紹介したいと思います(^^)v
 J.Couch(1789~1870)によって1862年から著された「英国の魚類誌」4巻です。ここでご紹介するのは、再版ですが、多色刷石版画の図版は美しく、装丁も青地に金箔で魚が型押しされていて私の愛蔵書の一つです(^^♪
 以前ご紹介した「英国淡水魚図譜」もこの本の影響を受けていると思われ、図版のそのままの流用こそありませんが、よく似た魚が出てきます(^^ゞ これらの本を眺めている時こそ至福の時と言えるかな~(^^♪

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A History of the Bird of Europe London 1896

 今月はJ.G.Keulemans(1842~1912)の描く鳥たちをご紹介したいと思います。
 鳥人グールドの後を継ぐ鳥類を得意とする画家です(^^♪ 石版画でもあるのですが、その柔らかいタッチと愛らしい鳥たちは当時も人気の鳥画家だったようです(^^)
 グールド同様に英国風の背景を書き込む手法は、個人的にも好きな図版です(^^ゞ フランスのように鳥のみを主体に描く手法に比べ、装飾的にも優れていると思うのは私だけでしょうか(^^♪

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AN INTRODUCTION TO THE STADY OF CONCHOLOGY LONDON 1815

 今回ご紹介するのは、S.BROOKESによって著された貝類図譜です。
 コレクションの王道の一つである貝類を美しくまとめた図譜です。200年も前に出版されたものとは思えないほど図版も美しく、本の状態も良好、私の蔵書では珍しい一冊です(^^ゞ 彩色図版が9枚しかないのが残念ですが、それ故に私の手元にやって来た訳です(^^)v
 潮干狩りのシーズンです。アサリの酒蒸しでも食べたくなりませんか\(^o^)/

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EUROPEAN BUTTERFLIES AND MOTHS LONDON 1882

 春になると、蝶屋さんと呼ばれる蝶マニアの人々の忙しい日々が始まります(^^ゞ 私も一昔前はギフチョウを追って関西周辺でしたがウロチョロしていました(^^)v
 今回ご紹介するのはW.F.KIRBYによって著された「ヨーロッパのチョウとガ」から春のチョウを選んでみました。
 一枚の図に幼虫、さなぎ、そして成虫のチョウを配し、絵画的な仕上がりになっているところは英国的です。
 一応、手彩色なのですが銅版画ではなく、石版画なのでお手頃価格、私にも手の届くものでした(^^ゞ

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日本水産動植物図集 上,下編 昭和6,7年

 先月お約束したように、伊藤熊太郎の作品をご紹介したいと思います。大日本水産会から出版された、有用水産動植物の図版集です。今回ご紹介するのは昭和10年に発行された改訂版からです(^^ゞ
 名前が示すように、日本の水産物、鯨類から魚類はもとより貝類、イカ、タコの仲間、海藻、サンゴに至る六百余りの動植物を掲載しています\(^o^)/
 そしてその全ての絵を熊太郎が描いており、驚くべきことに、前回ご紹介したものと同種の物も流用することなく描き直していることですm(__)m  以前のものが劣っているとは思えませんし、私のような、いかに手を抜くかを考えている者にとっては頭が下がる思いです(^^ゞ
 それでは我国が誇れる博物画家の作品をお楽しみ下さい。

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日本魚介図譜 昭和4年~5年

 今月は久し振りに日本の作品からご紹介したいと思います(^^)
 この本自体も比較的珍しい本だと思いますが、ご紹介したいのはこの本の魚介類を描いた画家なのです。伊藤熊太郎、明治30年ごろまで農商務省水産調査所で水産動植物の絵を描いていた人物と、この本の序文に紹介されています。著者である動物学者、田子勝弥が彼の描いた画図が素晴らしいので、それらを紹介するためにこの本を出しているのです。
 面白いとは思いませんか?ふつうは魚介類を紹介する本のために画家に依頼して絵をかいてもらうのに、その画家の絵を紹介するために魚介類の本を出しているのです。
 挿絵画家の地位の確立がしていない中でのこの本の意味は、私は貴重な本だと思っています(^^♪ 確かに素晴らしい絵だと思いますし、皆さんもそう思いませんか(^^)v
 今月と来月にわたって、伊藤熊太郎の作品を見て行きたいと思います。

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Oekonomische Naturgeschichte Der Fische Deutschlands 1785~1795 Berlin, M. E. BLOCH

 12月と1月は年の終わりと、始まり。いつもと違って年末年始に相応しいもので、終わり、始まりたいと思っています。しかし、種切れ(T_T)
 先月に続き、私の大好きシリーズです(^^♪ 
 以前(2011.10)にもご紹介したので、詳しい説明は割愛させていただきます(^^ゞ ただ、ブロッホの図版を少しでも多く見て頂きたく、ご紹介するしだいです。
 しかし、良いとは思いませんか? 200年あまり前に作られたとはとても思えない出来ばえに、魚好きでなくとも、その良さは分かっていただけると思います(^^)v
 本年もお付き合いして頂き、有難うございました。皆様、良いお年をお迎えくださいm(__)m

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出典不詳

 今月は私の好きな図版であるにも関わらず、全く出典の判明しない図版をご紹介したいと思います(^^ゞ
 何故好きかと言いますと、一尾ナマズが混じっていますが、コイ科の魚であること。絵が精密であること。そして何より図版が大きい(^^)v そのせいで中央に折れ目が見えるように二つ折りの図版です(T_T) 開くと35×55㎝のほぼB3サイズの大きさです(^^♪
 アムステルダムのダム広場近くの書店で、二つ折りの状態で、色々な図版の間に挟まれているこの二点を偶然見つけました(^^)v それ以後、類似した図版にはいまだ出会っていません。まさに掘り出し物でした(^^)v

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EUROPEAN BUTTERFLIES AND MOTHS 1882 LONDON

 今月は、シャングリラのコーナーでメンガタスズメを取り上げましたので、こちらのコーナーでも急遽、メンガタスズメの図版を探しました(^^ゞ
 W. F. KIRBY(1844~1912)によって著された「ヨーロッパのチョウとガ」からメンガタスズメと同じスズメガの仲間の図版を2枚。中央の図版はD’Orbingyの「万有博物事典」からです(^^)v
 ヨーロッパに分布するものは、ヨーロッパメンガタスズメというアジアに分布するものとは別種とされていますが、よく似ています。
 大型で、しかも特徴的なドクロマークがあることから、博物事典にもよく取り上げられます。
 しかし、幼虫はナスやトマトの害虫で、ドクロマークに恥じない悪行をするようです(^^ゞ

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OEUVRES DU COMTE DE LACÉPÈDE 1826 PARIS 他

 最近とみに、クジラやイルカに関して日本への風当たりが厳しくなる一方ですが、日本人ほど鯨類に対して親しみを持っている国民は少ないのではないかと、私は思っているのですが(^^)v
 それはさておき、夏休み、ホエールウォッチングを楽しむ方たちもいるかと思い、今月は鯨を取り上げてみました(^^♪
 鯨といえば、あのビュフォン大先生の成し遂げられなかった鯨類、爬虫類、魚類を補完したラセペード先生を外すわけにはいきません。とりあえず、その中から2点、出典不明ですが1点をご紹介したいと思います。
 左より、イッカク、マッコウクジラ、右の上はナガスクジラ、下がホッキョククジラです。イッカクは名前の通りオスは一本の角(歯)が伸びるのですが、稀に2本伸びることがあります。さすが、ラセペード先生、頭骨を含め図示しています\(^o^)/

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Traité des arbres Frutier 1768

 去年の5月にデュアメルの再販本をご紹介しましたが、今回はその元本です。
黄色い縁取りは、当時のお決まりのようで、ビュフォン大先生の図譜でも初期の図版(2012.1.16参照)には同様の縁取りが見られます(^^)
 絵はM.Basseporteなどの人々によって描かれています。前回ご紹介したルドゥーテの絵と比較してみると明らかにルドゥーテの方が優れているように見えますが、どちらが好きかといえば、私は今回の方が好みかな~(^^)v
 博物画として見るか、装飾品としての絵画と見るかによりますが、皆様はどちらがお好みですか?

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DES OISEAUX DE PARADIS 1806 Paris

 F. Levaillant (1753〜1824) によって著された極楽鳥図譜からの一枚が左のカタカケフウチョウです。他の2枚は出典不明ですが同時代の作品です。
 博物画は書物の歴史に伴い、手描き、木版、銅版、石版、そして彩色方法にも手彩色から始まり、進歩してきました。本は大量印刷を目指すので、その挿絵である博物画もより簡便に形状、彩色を表現できるように発達してきました。しかし、その形状と彩色とを表現する技術革新の進歩にギャップが生じ、それがちょうどこの時期になっていたのです(^^ゞ
 銅版により彩色も同時に行う、多彩色銅版画の登場です(^^)v しかし、言うは易し行うは難しで大変な技術が必要で、手彩色の方がむしろ安易、廉価になってしまいました(>_<)
 しかし、その出来栄えはまさに芸術作品といっても過言ではない魅惑的な図版となりました\(^o^)/ 数も少ないようでなかなか出会えませんが、出会えてもお高いのです(T_T)
 小さい写真からでは、その素晴らしさがなかなか伝わり難いとは思いますが、鳥が止まっている木や地面が彩色銅版画であることが分かり易いと思います(^^)v

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DESCRIPTION DE L' EGYPTE(1809~22)

 ナポレオンが制作したエジプト誌です。以前にもご紹介したので、その本の凄さは省略します(^^ゞ
 この本を手に入れようなどと、大胆なことは言いませんが、魚屋としてはせめて魚類の図版だけでも集めたいと思うのは致し方ありません(>_<)
 魚類の図版は全部で27図。鳥類のような人気図版は見ることも稀ですが、魚はその点マイナーなため、ちょこちょこお目にかかれます。半分くらいは難なく集められたのですが、その先はなかなか大変です(T_T) 後から彩色されているのは致し方ないとしても、あまりに下品な彩色だとさすがに食指が動きません(^^ゞ 果たしてコンプリート出来るか、寿命との戦いですね(^^)v

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John Gould (1804~1881)

 明けましておめでとうございます。
 2015年の最初はビュフォン大先生に頼って羊にしようかとも思っていましたが、皆様の期待をあえて裏切って、豪華お宝開陳、鳥人グールドの図版で始めたいと思います(^^)v
 バラと言ったらルドゥーテというように、鳥といったらグールドですよね~(^^♪ 彼については多くの著作もあり、ネットでも調べられますので割愛しますが、彼の鳥類図譜は全てが豪華絢爛、私のような下々の者が手にするような代物ではありませんm(__)m
 「ジョン・グールド鳥類図譜総覧」という、グールドの図版を検索したり、当時の鳥名から今日の和名を調べたりするのに非常に重宝な本があります。私も利用させて頂いていますが、この本を作られたのが今上天皇の皇女、紀宮内親王(黒田清子)であらせられますm(__)m> このことをもってしても、グールドは凄い(^^)v
 今回ご紹介するのは「英国の鳥類」(1862~73)からハヤブサ、「ニューギニアの鳥類」(1875~88)からカタカケフウチョウ、フキナガシオウチュウの三点です。
 グールドの図版はロンドンの某古書店へ行けば簡単に手に入りますが、とってもお高いです(@_@)
 少しでも手頃なお値段でと思うと出会うのは至難の業です(^^ゞ その努力は買ってやってください(^^) 本年もよろしくお願いいたします!(^^)!

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出典不詳 19世紀? Paris ?

 秋と言えば、食欲、芸術ですが、やはり今月は体育の日もあることですし、スポーツの秋ということで、そのような図版を探してみたのですが、このようなものになってしまいましたm(__)m
 果たしてこれがスポーツかとお叱りを受けそうですが、ここは広いお心で(^^ゞ>
 実はこの図版、ロンドンの古書店で見つけたのですが、何の注釈もなくファイルの中に眠っていました。40×55㎝位とかなり大きな図版で全体にフォキシーと呼ばれる茶色の点やシミがあり、状態は決して良くないにもかかわらず、いい値段を付けやがって(>_<)
 このような骨格図や解剖図は知ってはいてもなかなか出会えず、とりあえずゲットしたものです(^^) 骨の説明文がフランス語なのでパリで出版されたものと想像するだけで、まったくの不詳。紙質やサイズなどから、もしかしたら18世紀まで遡るかも(^^)v>
 ちょっと珍しいかな、と思って出してみました(^^)v

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Dictionnaire universel d’histoire naturelle 1838~49 Paris

 梅雨に入り、鬱陶しい日が続いていますが、今年は何故かメリハリの効いた空模様のようですね(^^ゞ
 梅雨といえばカエルということで、以前ご紹介したH.R.Schinzからカエルの図版を選んでみました(^^♪ この本の図版は、個人的にはとても好きで、何かというと頼りにしてしまいます(^^)v
 我がシャングリラもカエル軍団に乗っ取られそうですが、くしくも両方でカエルの話題となってしまいましたm(__)m

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Nouveau Duhamel 1800~19 Paris

 18世紀に出版されたデュアメルの「フランスの喬木と灌木についての概論」の再販本で、「新デュアメル」と呼ばれるものからの出典です。
 一般的に再販本の図版は手抜きになるのが常ですが、これはその例外の一つです(^^)v
 なんとルドゥーテが描いているのです。バラの画家としてあまりに有名ですが、花以外にも果物や一般の植物にも多くの作品を残しています。バラの図版はさすがにお高く(>_<)
 私には果物が精一杯です(^^ゞ
 時節柄、サクランボを取り上げてみました。

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西洋草花図譜 大正6年(1917) 京都

 季節はまさに春爛漫です。今回は和風で春をお楽しみして頂きたいと思います。
 和風と言いながら、西洋花とは、とお叱りを頂きそうですが、あくまでも木版画の和風の様式とのご理解を(^^ゞ
 谷上廣南(1879~1928)により著された本書は、春の部2巻、夏の部2巻、秋冬の部1巻の5冊によって構成されています。木版画の花々も色鮮やかで美しいのですが、百年近く前にこのような花がすでに日本に紹介されていたのかと驚かされる花たちも登場します。
 今回は春の花ということで、春の部よりの代表花をご紹介しましたが、機会があればまた珍しい花たちもご紹介できるかと思います(^^♪

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BILDER-ATRAS 1864 WIEN

今月はオーストリア人のL.J.FITZINGER(1802~1884)が著した博物誌の中の鳥類図鑑からの出典です。
かなり分厚く大きな本でロンドンの古書店で見せられました。銅板手彩色ならば手の出ない価格だったと思いますが、幸い彩色石版でした(^^)v しかも、一部の図版にはいたずら書きがあり、図版の破れなど、私の得意のジャンク品なのでゲット(^^♪ ジャンク品だから私に見せたのかも(>_<)
この図鑑のお気に入りは、ご紹介するドードーの図版があることです。私はこの本の図版編しか持っていないので、本文を読んでいませんが、著者はおそらくまだドードーは生存していると思って載せているような気がしています(^^ゞ 現存の鳥と同様に描かれているドードーの姿がちょっとうれしいのです!(^^)!
ところで、このドードーはマダガスカル島の東、インド洋に浮かぶモーリシャス諸島に生息していました。そしてそのマダガスカルとアフリカ大陸との間にはコモロ諸島、そうあのシーラカンスが生息しているところです。そしてその北にはアルダブラ島があり、ガラパゴスと双璧のゾウガメが生息しているのです(@_@) そしてその中心のマダガスカルにはかつて巨鳥エピオルニスが生息し、今でもキツネザルやカメレオンの王国なのです。やっぱりマダガスカルは行っておかないと( ..)φメモメモ

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鳥類写生図譜 第1~4集 昭和3~13年

2月に入り、太平洋岸にも思わぬ積雪、寒さは一向に緩む気配はありません。
しかし、その一方、各地で盆梅展のニュースも聞かれるようになりました。そこで以前にもこの欄でご紹介した鳥類写生図譜より、早春の花と鳥の図版を選んでみました(^^)v
左より、ジョウビタキとマンサク、ウグイスと紅梅、そしてオオルリとコブシです。このような芸術的かつ学術的にも評価に値する図譜がわが国でも出版されていたのです。あまり知られていない図譜ですが、日本の誇れる鳥類図鑑の一つとしてお見知りおきくださいm(__)m

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一般と個別の博物誌 Buffon 1833、1839

明けましておめでとうございますm(__)m
今年最初のご紹介は、午年でもあるので馬を探してみました。正直、馬の図版を特に集めたという記憶もないので、いざ探そうとすると、困ってしまいましたが、ビュフォン大先生の大図鑑を思い出し、探し出しました(^^)v
この図鑑、とても面白くて、動物の並べる順番がとてもユニークなのです。現代の図鑑は、下等なものから、高等な生物へと並んでいますが、ビュフォン大先生は人との係わりの大きい順に並べました。そして、その最初の動物がウマなのです。当時は馬車にしろ、畑の耕作にしろ、戦いにしろ、ウマは最も重要な動物と考えられていたようです。
現在の図鑑の並び方に慣れていると、家畜は前半部分に出てきますが、コウモリなどは探すのに苦労します(>_<)

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蘭花譜 昭和21年

早いもので、今年も最後のご紹介となりました。最後は我が国の図版でと思い、この華やかな版画を選んでみました。
大阪出身の実業家、加賀正太郎によって制作されたランの図譜です。彼はヨーロッパ留学の際、立ち寄ったロンドンの王立植物園キューガーデンのランに魅了され、帰国後、秀吉と光秀の天下分け目の決戦の地である天王山の麓に大山崎山荘を作り、ランの栽培に熱中します。そして制作されたのがこの図譜です。我が国古来の浮世絵の技法である木版画で西洋の図譜に負けぬ素晴らしい図版を製作しました\(^o^)/
大山崎山荘は現在も美術館として公開され、当時の面影を残しています。興味のある方はぜひお訪ねになることをお勧めします(^^)v

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FISHERIES GAME AND FOREST COMMISSION 1898,1900 New York

しばらく本筋から離れていたようですので、再び博物画に戻りたいと思います(^^ゞ
今回ご紹介するのは、ヨーロッパを離れてアメリカからです。ニューヨーク州の遊猟と森林委員会の年次報告書というちょっと変わった本の中から挿絵です。
S.F.Dentonによる魚の挿絵は博物画的には正確性にはやや難がありますが、魚好きにはたまらない魅力があります(^^)v
印刷方法がクロモリトグラフという大量印刷方式になってしまったことが残念ですが、報告書という性格から致し方ないですね(^^ゞ しかし、魚屋には押さえておきたい図版ですね(^^)

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NATURGESCHICHE UND ABILDUNGEN 1833~36 LEIPZIG

スイス人のH.R.Schinzによって著された哺乳類、鳥類、両生爬虫類、魚類の4巻の動物分類図譜です。彩色された魚類図版はかなり前にバラされた図版として手に入れていましたが、出典は分かりませんでした(T_T)
その後、とある展示会場で偶然この出典元を発見しました。鳥類が欠けたセット崩れであること、彩色されていない版で状態が傷んでいるなど、私の入手条件に近い(^^ゞ 最後に決定的だったのはバラでもいいよ、の店主の一言(^^)v
魚屋である私としては魚類編だけを買うつもりでしたが、パラパラと他の編も見ているとこのタイマイ(べっ甲ガメ)の図版を見つけてしまいました\(^o^)/ 最近は亀屋でもあり見逃せなくなりました(^^ゞ  教訓、展示会にはカードを持って行ってはいけませんm(__)m

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DE FUTTERKRAUTER 1863 LEIPZIG

今月ご紹介するのは「飼料植物」というドイツで発行された本からです。
農場などでの家畜の飼料植物を紹介した、どちらかというと専門書といった分野の本です。しかし、その銅板手彩色の図版は、日本の春の野辺でもよく見かける植物たちが愛らしく描かれています。
田植えの前のレンゲ畑やあぜ道のタンポポ。ツクシやワラビを摘んだ山里。この本の図版を見ているとそんな風景を思い出させてくれます。派手さは無い野辺の花たちが気に入って、手に入れた一冊です(^^)v しかし、ドイツ語はつらい(^^ゞ

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THE NATURALIST’S LIBRARY 1833~43 EDINBURH

英国のSir W.Jardineによって著された全40巻余の博物図鑑の中から、ハチドリをご紹介したいと思います。
全巻の内訳は鳥類、哺乳類、魚類、昆虫などで、その中でも一般受けしそうな種類を主に扱っています(^^) 爬虫類などの私好みは無視されました(^^ゞ
小ぶりの本(11cm×17cm位)で、一冊ならばお値段もお手頃ですが全巻揃いとなるとちょっと手が出難い価格になります(T_T) 図版は銅版手彩色で結構好きで、私はジャンクのバラ買い専門(^^ゞ 10冊くらいまでは簡単に集められますが、そこからなかなか手持ちで無いものが現れません。2巻を合本してあったり、再版で彩色の悪いものやバラで集めるのも大変です(^^ゞ
ネットで探しているので皆さん私の邪魔をしないでくださいねm(__)m
現在集まったものは折を見てまたご紹介したいと思います。

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大日本魚類画集 大野麦風 昭和12~19年

平成25年の最初は我国の図版から始めたいと思います。
年の初めですので、おめでたい出世魚を選んでみました(^^)v
日本の伝統的な技法の浮世絵、木版画の極致とも言えそうな多色刷りによって仕上げられています。手描きと見間違えるような精緻な仕上がりは、もはや再現できないのではと思える出来映えです。
左のブリは関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリと成長につれ名前がかわり、右のスズキはセイゴ、ハネ(フッコ)、スズキと変わっていきます。関東や地方によってはさらに細かく分けたり、呼び名も異なってきます。しかしいずれも成長につれ名称が変わることでは共通です。
スズキの右下にはカゴカキダイが2尾、絵画としてのバランスも素晴らしいとは思いませんか\(^o^)/

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19世紀の博物画に登場するヘビたち

来年は巳年。そこでいくつかの博物画の中からヘビを選んでみました。左から年代順に並んでいます。左の図(1810)は古いヘビ図の特徴をよく残しています。デザイン的なヘビの姿勢、まるで尺取虫のような進み方はユーモラスで私は結構好きです(^^ゞ
2番目(1840)は学術書らしく頭部の詳細などが書き込まれ、さりげなく腹部側も描かれています。右の2枚は、現代の図鑑でも使えそうなリアルなヘビ図になっています。
年賀状にはやっぱり左かな(^^)v

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AMPELOGRAPHIE 1901~1910 PARIS

猛暑も一段落して、朝夕は過ごしやすくなってきました。いよいよ味覚の秋の到来ですね\(^o^)/
今回はP.VIALA 、V.VERMORELによって著された「ブドウ学」からの出典です。全7巻の大冊です。
ワインの本場のフランスですから、その品種の多さも桁違いです。このような本が出版されるのもうなづけます。
多色刷りの図版は、よくバラ売りされているのが見られます。また、素材としても装飾画として人気があるようで、我国でもワインを提供するレストランなどで見受けられます。ワインを飲んでばかりいないで壁に懸かった絵にも目をやってください(^^)v

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FABRE’S BOOK OF INSECTS 1921 LONDON

夏休みといえば、一昔前の少年たちは昆虫採集と相場は決まっていました。そして、彼らの必読書は「ファーブル昆虫記」だったのです。
今回ご紹介するのは、その「ファーブル昆虫記」に登場する虫たちをE.J.DETMOLDの美しいイラストで紹介する私にとってはたまらない一冊です\(^o^)/
イラストはオフセット印刷で、古書というより古本といった扱いになりますが(^^ゞ しかし、表紙は金文字ですし、しっかりした作りは本棚にあっても引けをとりません(^^)v ともかく素晴らしい図版をお楽しみください。

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NARRATIVE OF THE EXPEDITION OF AN AMERICAN SQUADRON OF THE CHINA SEA AND JAPAN・・・・1856  WASHINGTON

長い題名で全部書ききれませんでしたが、「アメリカ海軍艦隊司令官ペリーによる中国海、日本遠征記」といったところでしょうか。要するに、幕末あの黒船で日本へやってきて開国をせまったあのペリーの航海の報告書です。
三巻からなり、第1巻は遠征の本文で各地の風俗などの図版が多数含まれています。第2巻は学術報告書で博物画などが含まれ、第3巻は航海における天体図となっています。
私は第2巻だけ欲しかったのですが、もちろん分売はなく三巻とも買わなくてはいけません(T_T)
見ず知らずの私に、住所氏名を聞いただけで、分割払いにしてくれた神戸の老舗の古書店は残念ながら今はありません。人を見る目のある店主だったなあ(^^)v 今回は第2巻から博物画を、次回は第1巻から風俗画をご紹介したいと思います。

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OEUVRES DU COMTE DE LACEPEDE 1826~33 PARIS

「ラセペード伯爵の業績」と題された全11巻の大作です。
3月にご紹介した挿絵とは打って変わって生物そのものを描くだけの簡素な図柄です(^^ゞ しかし、これらの図版には独特の隠し味があります。生物の図版は全て彩色されたものと、無彩色のものとのペアとなっているのです。
なぜ、そのようになっているのかといいますと、生物の色というのは重要な情報ではありますが種類を説明するときに、その色は生物の生息環境によったり、幼魚と成魚では異なったりとかえって、混乱することがあるのです。その点鱗の並び方や数は種によって一定です。そのようなことを踏まえて2枚の図版を採用しているのです。このような例は蝶や蛾の図譜でも知られています。
「ラセペードは持っているか?」と聞かれて「もちろん」と答えたものの状態が気になって一応見せて、といったらとんでもないのが出てきてしまったのが今回の本です。カード2枚を駆使してなんとかゲット(T_T)
(下記の図版は便宜上サイズを変えましたが、実際は同寸です。)

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ILLUSTRATIONS OF FUNGI 1864, 65 LONDON

S.PRICEによって著されたキノコの図譜です。石版手彩色で描かれたキノコたちは愛らしく、癒されると思いませんか(^^)v
キノコは食料としても重要ですが、その形状や色彩のユニークさや、しかも毒があるものがあったりして、様々なモチーフとしても活躍しています。
園芸植物と違って、キノコは育てて鑑賞するということが難しいことや、標本としてその姿を残すことも難しいコレクター泣かせの難物です(^^ゞ
  しかし、キノコファンは意外と多くこのようなキノコの博物画は意外と人気です(^^)v

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HISTOIRE NATURELLE DE LACEPEDE 1876 PARIS

先々月にご紹介したビュフォン伯爵の未完の部分を完結させたのが、今回ご紹介するラセペードです。この「ラセペードの博物誌」には両生類、爬虫類、魚類、そして鯨類を含んでいます。なんでクジラとお思いでしょうが、海の中にいるので(^^ゞ  この時代にはクジラを魚類の仲間とは思ってはいませんよ、念のため(^^)。
色々なバージョンがありますが、今回ご紹介するものの博物画がドラマチックで私は好きです(^^)v
 パリの古書店ではバラされた図版はもちろん、二巻組みの本もちょくちょく見受けられます。私も初めて見つけたときは思わず即ゲット。しかし、その後何度も出会いますが私が買った価格より安い(T_T)。銅板手彩色ですが、それ程高価ではなく、博物画入門の本としてはお勧めです。
もちろん、もっと学術的な挿絵のバージョンもありますがそれはまた後日(^^ゞ

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PAXTON’S MAGAZINE OF BOTANY 1842 LONDON

パクストン氏植物学雑誌の中からご紹介したいと思います。この雑誌は1834から49年にかけて出版されたもので、十数巻にまとめられています。全巻揃いですとかなりの価格になりますが、古書店を回っていると時おりバラで売られているのに出会います。
植物にあまり興味が無いのですが、イギリスの片田舎の古書店で表紙も背表紙も外れたジャンク品が格安で売られていました。中の図版は問題なかったのでジャンク大好きな私としてはスルー出来ない (^^ゞ
ジャンク品の図版ですいませんm(__)m それでも石版手彩色ですよ(^^)v

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Georges-Louis Leclerc, Comte de Buffon(1707~1788)

長い名前ですがビュフォン伯爵、フランスが誇る大博物学者です。
「一般と個別の博物誌」という、とんでもない大博物図譜を制作した人です。動植物を網羅しようとしましたが、彼の寿命が少し足りませんでした(T_T) しかし、一部は未完となったものの、その著作は大ベストセラーとなり、多くの国々で発行され、様々なシリーズとなって刊行されました。
鳥シリーズの中の極楽鳥やセイランもビュフォンの著作の中からです。
他にも色々と持ってますので(^^)v ご紹介したいと思います。

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Aves Hawaiiensis:The Birds of Sandwich Islands 1890~99 London

鳥シリーズの中より、ハワイの鳥たちです。
ハワイは日本人に一番馴染みのある外国でしょう。そのハワイの鳥類を取り上げた図譜です。日本人にとって常夏のハワイは自然あふれるパラダイスです。しかし、この図譜が発行されてから百年あまり、今回下記に紹介した鳥たちはその間に絶滅してしまいました(T_T)
あまり知られていませんが、ハワイはキャプテンクックによって西洋に知られるようになってから、多くの植物や動物が絶滅しているのです。
絶海の孤島である島々は非常にデリケートな生物バランスのうえに成り立っています。人々の流入により、知る、知らずにかかわらず持ち込まれた動植物により多くの固有種が絶滅してしまいました。
今回ご紹介する素晴らしいミツスイの仲間は、常夏のパラダイスから永遠に消えてしまいました。

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Monograph of the Genus Casuarius 1900 London Walter Rothschild

鳥シリーズの中より、ヒクイドリ図譜を取り上げました。著者はW.ロスチャイルド。知る人ぞ知る資産家です。銀行業は次男に譲り、莫大な財産を費やして動物収集に明け暮れ、博物館まで作ってしまったという、羨ましい生涯を送った人です(^^ゞ
その彼が鳥を描いては定評のあるJ.G.キューレマンを起用して制作したものです。リトグラフに手彩色の図版は気品ある仕上がりになっています。さすがキューレマン(^^)v
現在ではヒクイドリは3種とされていますが、生息する島々による変異を丁寧に図示されています。

ヒクイドリは気性の激しい鳥と言われていますが、ニューギニアの民家で庭に放し飼いにされた人懐っこいヒクイドリを見たことがあります。塀越しに写真を撮っていると、飼い主が私に買わないかと言ってくる。「うう~ん」ちょっと悩んでお断り。 悩むな!m(__)m

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Oekonomische Naturgeschichte Der Fische Deutschlands 1785~1795 Berlin M. E. BLOCH

先月に続き、魚シリーズの中からブロッホによる「魚類図譜」から取り上げてみました。
フランスでも、英国でもないドイツで18世紀に刊行されたにもかかわらず、魚類図譜の形式を確立したといってもよい記念すべき大著です。
先月の「英国淡水魚図譜」は一世紀も遅れて発行されたにもかかわらず、魚たちは陸の上で寝そべっています(^^ゞ
 絵画と図鑑としての挿絵との違いがまだ曖昧なのです。
下記の中央のツバメコノシロの図譜には魚の断面図が添えられていて、平面の図の欠点を補っています(^^)v
 右の拡大図は鱗の一枚一枚に金粉を混ぜた絵の具で縁取られて、光沢まで表現しています。(このような図版はお高い(^^)v)
このように様々な工夫がなされた図版は全部で400枚を超えます。魚の種類にもよりますが一枚数万円。ちょくちょく出会いはしますが、はたして何枚集められるだろうか(^^ゞ

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British Fresh-water Fishes 1879 LONDON W. Houghton

今月からアート部の博物画シリーズの中から順次取り上げてみたいと思います。
最初は「魚」の中から「英国淡水魚図譜」です。美しい図版で特にサケ、マスの類は秀逸です。何枚かはバラで持っていたのですが、ロンドンの書店で本に出会ってしまいました(^^) 図書館からの放出品で多くの人に閲覧された様子で程度も悪く、しかも図版が2枚切り取られていました。そのせいで安価で私にも購入できました(^^ゞ
店主に欠落した図版が手に入ったら送ってくれるように頼んでいたところ、数年後に1枚が送られてくる。私が忘れていたのに、しかも無料で\(^o^)/ 英国はやはり紳士の国である。その後、残りの1枚も片田舎のプリントショップで見つけ(とっても高かった)、やっとコンプリート(^^)v ちなみに後年、御礼にこの店に行き古地図を高く売りつけられました。私はなんて律儀なんだろうm(__)m

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鳥類写生図譜 第1~4集 昭和3~13年

「サイトマップ」の柱の出典です。
小泉勝爾、土岡春郊の共著である本書は、日本が誇る鳥類の博物図譜といっても過言ではないでしょう。一種類の鳥に対して花鳥画のような図版と鳥の各部位を示した図版の二枚を用意する贅沢な編集。
表紙(左)の装丁も緞子表大和綴という豪華絢爛(^^)v 次は出典のサンコウチョウとハコネウツギ、そしてその詳細図、右はアカヤシオの花にコマドリを配した図版。本当に美しいとは思いませんか。日本人に生まれてよかった\(^o^)/

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Deuxieme Centurie de Planches Enluminees 1778~81

出版部のページの柱の奇妙な魚の出典です。著者はP.J.Buc'hoz 。
これらの魚たちを見て、「モルッカ諸島の魚類図譜」では、と思われた方は博物画通です。私も疑いも無く購入しました(^^)v ところが、荒俣宏著の「極楽の魚たち」(リブロポート刊)を見てみるとそっくりな図はあるのですが1ページに収まっていないのです。また怪しげな図版を買ってしまった(^^ゞと思っていましたが、ひょんなところで同じ図版を見つけました。ロンドンで1990年に発行された「CLASSIC NATURAL HISTORY PRINTS FISH」の中に全く同じ図版が収録されていたのです。図版のサイズ、図中の数字の書体、位置などもほぼ一致し、上記の出典と判明した次第です。
挿絵の流用などお構い無しの時代です。図版も流転し、様々なところで顔を出してきます。博物画って面白いとは思いませんか。(^^)/~~~

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鳥類図鑑 London 1731~38

ホームページのアート部の柱に使用した極楽鳥の図の出典で、E.アルビンによる英国で最初の手彩色鳥類図譜です。
極楽鳥が西欧に紹介された当初、標本に足が無く、そのあまりの美しさから天国の鳥で地上に降りることのない鳥で、そのため足が無いとの俗説が流布しました。その後、もちろん足があることが判り、その姿には足が描かれるようになりました。
私としては足の描かれていない頃の図版が欲しく、やっと見つけた一枚です(^^)v
アルビンの図は、お世辞にも上手いとは思えません。特に右のカワセミの背景とのアンバランス。鳥が巨大すぎて、木が曲がってしまったかのような。しかし、これが博物画の醍醐味なのです(^^ゞ

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百科全書 Paris 1751~72

ホームページトップの背景に使用したキュートなフグの図版の出典です。
ディドロとダランベールによって編纂された有名な百科全書で、百科全書派と呼ばれる知識人の一団を生み出し、フランス革命へと続く記念碑的書籍で、本文と図版集を合わせると28巻にもなる大著です。
図版の大きさは分野によってやや大小がありますが、図版の周りの黒枠で縦32cm×横21cm位が目安です。
パリの古書店を覗いていると運がよければ切り取られた図版に出会えることがあります。私も最初の一枚は出典を知らずに購入しました。(^^ゞ

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